読書習慣をつけるメリットは?読書から得られる7つの効果
読書はした方がいいっていうけど、時間もないし、なかなか習慣化できない。そもそも読書ってそんなにいいものなの?
それに、どうすれば読書習慣が身につくんだろう。
こんな疑問に答えます。
「今まであまり本を読んでこなかったけれど、やっぱり読書を習慣にしたい!」
という方の参考になれば幸いです。
読書習慣をつけるメリットは?読書から得られる7つの効果
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読書にはメリットしかありません。その効果を7つ紹介します。
1.教養が身につく
読書をすると、知りたいと思っていた以上の知識を得ることができます。
本には、著者の知識が凝縮されているからです。
例えば、上司の気持ちを知りたいと思って心理学の本を読めば、目上の人との人間関係を築くコツを知ることができるでしょう。
その他にも、
- 異性にモテるテクニック
- リーダーシップを発揮する方法
- そもそもの心理学の成り立ち
などなど、欲しいと思っていた以上の知識を得ることができます。
知識なら、インターネットからでも得られる?
たしかに知りたいことがあれば、パソコンやスマホで調べればすぐに解決できます。
ですが、得られる知識の量は、圧倒的に本の方が大きいです。
なぜなら、一冊の本をきっかけとして、さらなる興味を広げていくことができるから。
ネットの場合、調べて知りたいことが分かったら、そこでおしまいです。
でも、本を一冊読み終わる頃には、その分野全体に興味がわいて、
「もっと専門的なことが知りたい」
「分からない単語がいくつかあったな、もう少し初心者向けの本を読んでみよう」
「コラムでちらっと書かれていた別の分野の話が気になったな、この本の著者はそれについての本も書いているかもしれない」
と、さらに別の知識に触れるきっかけをも、もたらしてくれます。
2.読解力がアップする
読書習慣がある人は、文章を正しく読み解く力を持っています。
日頃から文章に触れ、
- 分からない言葉の意味を調べる
- 複雑な文章の構造を理解しようと頭を使う
- ややこしい文章を、「つまりこういうことか」と頭の中で要約する
といった、読解力をアップさせるために必要な訓練を、普段から無意識に行っているから。
読解力がある人には、下記のようなメリットがあります。
- 仕事で必要なメールや会議の資料を正しく読み取れる
- 同僚や友人との会話で、相手の伝えたいことを正確に理解し、スムーズに返答できる
- AIが苦手とされるのが読解力であり、将来的に読解力がある人材が重宝される
才能なんて関係ありません。こんな超重要なスキルを、日ごろから本を読むだけで得られるならば、やらない理由はありませんね。
3.文章力がアップする
読む本そのものが、文章を書くための教科書になるからです。
例えば、サッカーの上達方法として、練習の他に、サッカーの試合を観てプロの技術を学ぶというものがあります。
やみくもに身体を動かすよりも、上手な人の動きをマネする方が上達は早いですよね。
それと同じで、
- 正しい文法
- 正確な言葉の使い方
- 分かりやすい文章の構成
で書かれた本を読むことで、自然と文章力が身につくのです。
4.想像力が豊かになる
本を読みながら様々な場面をイメージすることで、想像力が鍛えられます。
小説なら、
- 登場人物たちはどんな顔をしているのか
- 嬉しいときや悲しいときはどんな表情をするのか
- どんな場所にいるのか
など、頭の中でそのシーンを映像としてイメージしますよね。
また専門書や実用書を読むときも、そこから得た知識をどう活かすか、具体的に想像するでしょう。
そうした一つ一つの積み重ねで、下記のような想像力のある人になれます。
- 少ない情報からでも様々な可能性を想定し、対応できる
- 相手の気持ちを想像しながらコミュニケーションがとれる
仕事でも、プライベートでも、想像力のある人はよりよい成果と人間関係を得られます。
5.ストレス解消になる
読書には、ストレスを解消する効果もあります。
本に没頭することで、悩みを忘れることができるからです。
例えば、
- 感動する本を読んで思いっきり泣く
- 主人公が悪いヤツをとことんこらしめるストーリーを読んで、すかっとする
こうした体験で、心が軽くなったことはありませんか?
実際、アメリカやヨーロッパでは、精神疾患の治療法として「ビブリオセラピー(読書療法)」が実施されている地域もあり、医学的にもその効果は認められているのです。
6.メタ認知能力が高まる
メタ認知とは、
「自分が認知している状態を、もう一人の自分がさらに客観的に認知している状態」
のことです。
この能力が高い人は、想定外の問題が起きても冷静に対応でき、人間関係においても感情的にならずに相手を思いやって接することができます。
ただ自分を客観的に分析するだけでなく、分析したうえで「ではどうすればいいか?」というところまで考えて、行動するからです。
たとえつらい出来事があったとしても、
- つらいと感じる原因は何か?
- どうすればその原因をなくせるか?
と、一歩引いて冷静に考えることで、問題をより早く解決できますよね。
このメタ認知能力を高める効果があるのが読書。
本は基本的に第三者視点で描かれているので、「一歩引いて物事を見る力」が自然と身につくのです。
7.コミュニケーション能力が上がる
読書をすると話題が豊富になるだけでなく、相手の気持ちを考えながら話せるようになります。
上に書いたように、教養が身につき、想像力が豊かになるから。
ただ知識をひけらかすだけの人は嫌われます。
でも、相手がどう思っているかを理解して、適切な時に知識を披露できれば、博識な人だと認識されるでしょう。
話題が豊富で会話が途切れないので、「話していて楽しい人だ」とも思ってもらえます。
読書は最高の自己投資
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ちなみに、読書がしたくても、お金がもったいなくてなかなか本が買えない、という人もいるでしょう。
でも、むしろ本代をケチる方がもったいないです。
なぜなら、本を読むことは最高の自己投資だから。
読書と年収の関係について、2009年の日経新聞の調査から興味深い結果が出ています。
書籍購入費の月間平均に関して、
- 年収800万円以上の人は、2,910円
- 年収400万円~800万円の人は、2,557円
- 年収400万円未満の人は、1,914円
つまり統計的に見れば、普段から本にお金をかける人ほど、年収が高くなるということです。
本代を惜しんで、成功するチャンスを逃すことはありません。
メリットだらけの読書習慣を身につける方法
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では、どうすれば読書を習慣化できるのか。ここでは、6つの方法を紹介します。
まずは1日10分、自分が読みやすいと思う本から
普段本を読んでいない人が、いきなり難しい本に手を出しても、すぐに挫折するのは当たり前です。
まずは気になった分野の入門書から読みましょう。
長時間読み続けることができないなら、通勤時の電車に乗っている時間や、寝る前の10分間など、短い間に集中して読むのも一つの手です。
人は、短い時間の方がより深く集中できます。
1時間だらだらと読み続けるより、10分間の集中読書を1日に数回行う方が、内容も頭に入り効率的なのです。
全てを読もうとする必要はない
メンタリストDaiGoさんの著書『知識を操る超読書術』によると、本が読みきれないと悩む人の9割は、本の最初の章で挫折しているそうです。
これは、本の最初から最後まで順番通りに読もうとしているから。
小説なら話は別ですが、ビジネス書や実用書、専門書の場合、1章から順番に読む必要はありません。
大抵は章ごとにカテゴリ分けされているので、途中をとばして読んでも内容が分からなくなることはないからです。
読みたいと思っていたところへたどり着く前に挫折してしまうくらいなら、気になるところを先に読んでしまう方が本を無駄にせずにすみますよね。
本を読もうと思ったら、まず目次を見てどの章が気になるかを探し、そこから読み始めるという方法がおすすめです。
読書の目的をメモしておく
「小説なら最後まで読めるのに、ビジネス書、専門書、実用書などはいつも途中で飽きてしまう」
という人は、読む前に、
- 何のためにこの本を読むのか?
と自問し、その答えをメモしておくことをおすすめします。
なぜなら、目的=目標がはっきりしていれば、モチベーションを維持できるから。
目標がなければ、ゴールの見えないマラソンを延々と走らされるのと同じで、途中で力尽きてしまいます。
書いたら、そのメモを本のしおりにしたり、付箋に書いて本に貼っておくのがおすすめです。
目標は具体的に
ちなみに、目標はより具体的な方がいいです。
- ダイエットをしてやせる
ではなく、
- ダイエットをして5キロやせる
というように。
あいまいな目標だと、「このくらいでいいや」と妥協してしまうからです。
「5キロやせる」と決めておけば、2キロや3キロ減っただけでは「もういいや」とはならないでしょう。
読書においても同様で、「何をどの程度学びたいか」を具体的に決めてから読み始める方が、きちんと理解でき、挫折することも少なくなります。
図書館を利用する
どうしても本を買うお金がないなら、図書館を利用するのも手です。
何といっても、無料で借りられますからね。
書店で買おうとすると、どうしても「お金を払う以上、いい本を買わなければ」と悩み、結局買わないという人もいるでしょう。
でも図書館であれば、気になった本をたくさん借りて、ちょっと読んでみて合わなければ返してしまえばいいのです。
図書館の本で試し読みして、本当にいいと思った本を書店で買うのがおすすめです。
読書ノートをつける
「せっかく本を読んでも、しばらくすると内容を忘れてしまい、結局は時間の無駄になる」
という人は、読書ノートをつけて得た知識を記録するといいでしょう。
情報を脳に定着させるには、得た情報を引き出すアウトプットが効果的だから。
書くことによって頭の中で情報がきちんと整理され、知識として吸収されやすくなるのです。
読書ノートなんてめんどくさい、と思うかもしれませんが、たった一言感想を書いておくだけでも、何もしないよりは意味があります。
また記録が増えて行けば、これだけ読んだのだという自信にもつながりますよ。
読書ノートの書き方について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
まとめ:読書習慣をつけるとメリットしかない
結論は、何でもいいから今すぐ本を読むべき!ということです。
読書には、メリットしかありませんからね。
読書習慣を身につける方法は、人によって合う合わないがあると思うので、色々試して自分なりのやり方を探してみてください。
スマホにさわる時間を読書に変えてみれば、世界が違って見えるかもしれませんよ。